MUDAIです!明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします◎
新年一発目のブログ。何を書こうかな〜と考えた末、
『似合うってなんだ?』
というテーマにしました◎
お客様からたまに聞く、
「短いスタイルは似合わないって言われて〜」
とか
「ロングは似合わないの」
という言葉を聞いて、
そんな事はない!!!
っていう会話をよくします。
ベストではないとことはもちろんあるし、似合わないんではなくて髪質的な条件も含めて向いてないことはあります。
けど、似合わないということを長さという大きい概念で可能性を消してしまうのはもったいなすぎる!!
ということで、似合うという言葉を考えて見ようと思います◎
まず、日本人が似合わせを作る上で、前提となる目指しているバランスがあると思います。
それは、「欧米人の骨格」だと思います。
ヘアスタイルの美意識の根底的な部分として、日本人の骨格を欧米人の骨格に近づけるという事が基準の一つになってると思います。
海外に行って髪を切ったら失敗した。というのはよくある話ですが、
あれは海外の美容師さんが下手なのではなくて、日本人の骨格に対応できてないからだと思います。
上 Caucasoid (ザックリと欧米人のルーツ)
下 Mongoloid (ザックリと日本人のルーツ)
(*写真はネットから拝借いたしました。名称、表現は正しくないかもしれませんのでご了承ください。)
この写真を見てもらうとわかりやすいのですが、
Caucasoid の骨格はおでこが前に出ていて骨格に奥行きがあり、後頭部も丸い。
それに対して、Mongoloid はおでこが平面的で、奥行きがなく、後頭部が平面的。あとこの写真では分かりずらいですが、ハチが張っていて頭が四角いのも特徴。
この特徴を理解すると、日本人の美容師はまず補正、カバーからスタートする。骨格を見極め、対応できるスキルを身につけることが大事◎
欧米の美容師さんは骨格補正から入らずに、いきなりデザインを始めます。もともと綺麗とされている骨格を持っているので補正する必要があまりない(人にもよるし、国にもよりますがw)
●代表的な日本人の骨格と欧米人の骨格を分かりやすく同じ髪型で比べてみると
ね!
もちろん色々ツッコミたいことはあると思います。少しラインも違いますが、ほぼ同じ髪型です。
(*写真はネットから拝借いたしました。)
僕は節子ちゃんをもっとバランス良く切れる自信があります。(けど節子ちゃんはあれがいい)
グローバルな美意識が海の向こうで設定されてしまっているという悲しい現実。
産業革命さえ日本で起きていれば四角い頭の胴長前傾姿勢がもてはやされたかもしれないのに…。(これはジョークです)
僕自身昔の電球みたいな頭の形をしているので悩みは尽きません。
しかし、最近の若者たちは欧米人のような骨格の子達が増えましたね。腰の位置も高いし、ひざ下も長い。素直に妬ましいです。電球にしてやりたい。
結論としては,
❶頭を四角く見せないこと
❷平面的な骨格に奥行きを出す。
そのためのメソッドをスタイルごとに徹底的に研究することで一人一人のお客様に合わせた技術を提供できるようになります。
まずこの2つを成立させた上で、
首から上の似合わせは、顔周りのデザイン、アウトラインの形、レイヤー(段差)で作るフォルム、軽さで作る質感の組み合わせでコントロールできます◎(専門的な言葉が多くてすみません)
なのでショートや、ロングといった長さで似合わないと判断するのはもったいないのです。
しかしあくまでここまでは顔の話。骨格についてです。
さらに、眉や目などのパーツ、首の長さや、肩のライン、身長とのバランスなどを対応し、調和させていくことが”似合う”に近づくのだと思います。
どちらかというと、身長や、首の長さの方が髪の長さでの似合わせに影響する判断基準となりやすいです。
もちろん全ての条件に完璧に対応できる事は少ないので、取捨選択する必要があります。
いろいろと書きましたが、似合わせ、という視点のみを優先させたものになります。
ヘアスタイルを提供する上で重要な要素として、
❶素材ベース(基本的に変わらない)
骨格、髪質、毛量、毛流れ、パーツ(目とかの、大きさ、位置など)身長、首の長さ、肩幅など。
*ストレートパーマ、パーマ、などのメニューで素材を変えることは可能
❷ライフスタイルベース(変わっていく)
お客様自身のスタイリングのスキル、かけられる時間
年齢
人生に起こる色々(結婚、出産、イベント)
❸テイストベース(変わりやすい)
お客様自身のファッション、メイク
トレンド(流行)
今の気分
BLUETOMATOでは以上の3つの要素をヘアチェックなどを通して把握し、お客様と相談しながらデザインを決定します。
お客様との関係性が深まれば深まるほど、提案もしやすくなるし、イメージのズレもなくなります。
なので初めて切らせていただく時はどうしても確認が多くなってしまいます。
中でも重要なのはお客様自身のスタイリングのスキルとモチベーション。
そこをしっかり把握しないと再現性のないスタイルを提案してしまいます。
家で何にもしたくない!ってキラキラした目で言われる時は全力で素材を活かして楽ちんヘアーを作ります◎
髪の毛に手をかけれない時期なんていくらでもありますからね♪
色々と書かせていただきましたが、結局はお客様のその時のベネフィットをしっかりと捉えてデザインを提供することが何より重要。
似合うことが必ずしも正解ではないし、デザインは違和感をどう組み合わせるかが重要だったりもする。
自分らしさという無敵のフィールドを持っている人もいるし、自分らしさと似合わせと楽さを共存させたい人もいる。
あれ?
似合うって何だろう?
あ〜なんて難しい職業を選んでしまったんだと思うこともあるし、だから飽きずに続けられてるんだな〜とも思う。
撮影の仕事も楽しいですが、何よりもサロンワークでお客様の髪を切るのが本質のこの職業。一生勉強ですね◎
そんなことを長々と考えていた年始でした♪
やるべき経営のことが何にも進んでいない…。
長々とすみません。
blue tomato