【美容師とお客様】
BLUETOMATOには、ありがたいことに長い間通い続けてくれているお客様が沢山います。
2ヶ月に1度くらいのペースで髪の毛を切りながら、気がつくと10年近くの時間が経過していたりする。
よく考えれば友達よりも定期的に会って、話してたりするな〜と。鏡に映るお客様の顔を見てなんとも言えぬ感情になったりする。
お互いの人生をいい距離感で見つめている不思議な関係。
〜maiと冬ちゃん〜
maiがアシスタントの頃、カットモデルで声をかけたことをきっかけにずっと担当させて頂いているお客様。
【ヘアチェック中にお客様とケンカする?】
そんなことが接客業である美容室で起こっていいわけはないのですが、この二人は毎回ケンカしている。
アシスタントが後ろで、また始まったと少しニヤニヤしながらケンカの様子を傍観する。
ケンカの内容は、冬ちゃんのやりたいことが右往左往して、色々提案するが、なんとなく嫌だったり、前にやったあの感じだよって言っても「忘れた〜」とか言ったり、ようやく決まってカラーを塗り始めた途中で、「何色になるんでしたっけ〜」とか言ってmaiのことをブンブン振り回す。
とにかく振り回し方がオモシロイ。
本人はふざけているわけじゃなく、至って普通にやりとりしているのだが、感覚的で自由な冬ちゃんと、仕事中は生真面目なmaiの相性の悪さが奏でるハーモニーがケンカという形なだけなのだろう。
冬「maiさんが鬼になった〜」
m「言っとくけど鬼にさせるのは冬ちゃんだけだからねっ!!!」
いい大人とは思えないやりとりがフロアに響く。
ヘアチェックでケンカして、施術中にさらに険悪になり、仕上げの時に満足して笑顔になり仲直り。
そんなことをかれこれ10年以上続けている。
この小競り合いが好きなので希望としてはこれからもずっと続けて欲しい。
(冬ちゃんは絵を生業にしているアーティスト◎Fuyumi Yamamori)
一人一人のお客様と、一つ一つの関係がある。
美容師はやはりいい仕事だなと思う◎
BLUETOMATO mudai