アシスタント時代から、ずっと愛用していたシザーケースがやぶけてしまいました。
悲しんでいると、脇から、ご自分で作ったシザーケースを着用しているMUDAIさんが、
「大切にできるし、今度は自分で作ってみたら?」とのこと。
その言葉に引かれ、私も新たなケースを作ることに決め、
お休みの1日をシザーケース作りに費やしました。
革やボタンの材料を東急ハンズで購入。
道具類は、MUDAIさんの物を拝借。
デザインをおこし、組み立て方、構成を考え、
いざ製作スタート。
1日くらいでサクッとできるんじゃないかと思っていた私。
、、、しかしそれは甘かった。
革の硬さに、何度も作業を投げ出したくなる。
カッターで切り進めることも、全身の力を込め1つ1つ切っていく。
1縫い、1縫い、穴をキリでこじ開け、力を込めて縫っていく作業。
カッター、かなづち、ハリ、ペンチをフル活用。
革職人さんを、本気で尊敬しました。
挫折風景①
作業場ぐちゃぐちゃ。やぶけたジーパンがさらに悲しさを誘う。
さらに時間を費やし、ちょっとづつ作り進める。
とある日の挫折風景その②
写真を撮られていることを分かっていながら、
辛すぎて上手く笑えてない。
そして約2週間ばかり作り続け、やっとの思いで完成しました。
ハサミを入れるポケット3つと、レザーをいれる所を1カ所
ケースの底をボタンで留める事で、溜まった毛くずを取りやすくしました◎
できあがった時は、嬉しさのあまり泣きそうになりました。
飛び上がる程嬉しかった。むしろ飛び上がり、踊りました。
大変だった分だけ、大切にできる。
身にしみて実感し、MUDAIさんの言葉の意味が分かった気がします。
mai